私のものっっっすごく大好きな映画。
農的暮らしや、手仕事が好きな人。全ての食いしん坊にお勧めしたい。
あなたは必ず虜になりますよ。
『リトル・フォレスト』は、五十嵐大介の漫画を原作にした映画。
監督は森淳一。主演は、橋本愛。
橋下愛演じる、いち子が、大自然に囲まれた東北のある集落で、生活する様子を綴ったもの。
「夏・秋編」「冬・春編」の二作に分かれております。
いち子は、街での生活に挫折して、故郷の小森に帰ってくる。
食べ物を中心に、自給自足の暮らしを営みます。
映画自体には複雑なストーリーはないので、するすると観れると思う。
映像が本当に綺麗で、見とれてしまう。
キッチンがまじで素敵なのだ。
作中に出てくる、道具たちもかっこいい。
田舎暮らしは楽じゃない。
田舎暮らしを美化してないところが良いと思う。リアルなのだ。
ほんと、いち子のような暮らしを営むのは覚悟がいる。
畑に出て、保存食を作り、薪を割り、冬に備える。
毎日その繰り返しで、日々が過ぎていく。
体力ほんといるし、時間かかるし、寒いし暑いし、めんどくさいこともたくさんだ。
山菜とか木ノ実の下ごしらえをしながら「とり過ぎた・・・・」ってうんざり顔のいち子も出てくる。
重い薪を運んだり、雪かきして、ふんぬ〜〜〜〜ってなってるいち子も出てくる。
汗ダラダラになりながら田んぼの草取りをするいち子も出てくる。
だからこそ、食べ物の美味しさがものすごく引き立つのだよねえ。
蒸し暑い夏の農作業後、米サワーを喉を鳴らして一気飲みする。
さっむい雪かきの後に、熱々のすいとんを、はふはふしながら食べる。
山菜みずのタタキをたっぷり乗せて、炊きたてのご飯をかき込む。
薪ストーブの焼きたてパンに、甘酸っぱいグミのジャムをたっぷり乗せてかぶりつく。
これ以上の贅沢がどこにある!?
自分が食べたいものを、作って、食う。
この飯を食うために働く。
自分で作りだした者の特権、とでも言おうか。
この満足感が、自給自足の生活の原動力になっている。 たとえ楽ではないとしても。
それを上回る幸福感が彼女を満たす。
もうね・・・・いち子が作るご飯一つひとつが、本当に美味しそうなの。
やばいんす。 めっちゃくちゃ食欲をそそられるの。
私的一番は、納豆もち!!!!!
私は、将来はできる限り、自分が生きるのに必要なものを自分で作り出す暮らしをしたいって思ってる。
本当に素敵だと思うけど、生半可な気持ちではできないよな、って背筋が伸びます。
ユウ太の言葉
いち子の後輩のユウ太の言葉が、大好きでさ。
自分自身の身体でさぁ、実際にやったことと、その中で感じたこと、考えたこと。
自分の責任で話せるのって、そのぐらいだろ?
そういうことをたくさん持っている人を尊敬するし、信用もする。
何にもしたことが無いくせに、何でも知ってるつもりで、 他人が作ったものを右から左に移してるだけの奴ほど威張ってる。薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした。
俺はさぁ、他人に殺さしといて、殺し方に文句つけるような、そんな人生は送りたくないなと思ったよ。
ユウ太!!!! なんてかっこいいんだ!!!!!!
めちゃくちゃ私のこころに刺さるんですけど・・・・・・。
スーパーのお肉を見る時。 それが生きているものだった、って私は感じられなくて。
でも明らかに命あるものだったんだよね。
私たちに食べられるために、彼らは、殺されたんだよね。
でも、私は殺し方もわからない。
当たり前のように消費して、時には食べきれなくて無駄にしたりもする。
それって、なんか、フェアじゃなくね? ずるくない?
他人に殺させといて、殺し方に文句つけてる。 まさにその通り。
私は、責任持って彼らに向かい合いたいんだ。
自分の身体が感じたことは、絶対に信じられる。
そういう手触りのあるものを、自分の中に、どんどん増やしていきたい。
そうすれば、言葉とか立ち振る舞いに、芯が通った人間になれると思うんだなあ。
かっぽう着の似合うおばあちゃんになりたいもんだ。
(完)
太だよ。記事の最後にコメントできるようにしてみた。
感想とか、おれらはLINEで直接伝えられるけど、春来のブログをみて思ったこととか伝えたい人はもっといるかもしれないなと思って。
どう?
どんなコメントくるかわからないから不安だったらまた非表示にもできるよ!
コメントに対する返信もできるんだね。
あと、投稿したコメントは他のサイトに訪れた人も見れるみたい。
ブログの管理者の方で承認してから表示されるみたいね。
太ありがとう!今気づいた! 記事にコメントしてもらえるのは私にとってもものすごく嬉しいことだ!!!
この前、全然知らない人からメッセンジャーでCSAのことについて聞かれて、どこから私のことを知ったのか聞いたら、このブログを見つけてだって!めっちゃ嬉しすぎた。