映画

この世界の片隅に

この映画を見るのは、3回目。
本当に本当に愛おしくて、なんとも言い表せない気持ちに、胸が締め付けられる作品。

私は声を大にして言いたい。

日本人、全員が見るべき映画だ!!

と。

みんな会社も学校も休んで、とりあえず今、見ろ。って言いたい。笑
特に若い世代に見て欲しい作品。

あっ、海外の人たちにもぜひ見て欲しいって思った!
当時のリアルな日本の暮らし知るには、これ以上ない良作だと思う。

Netflixで配信されてます!DVDもお店で借りれるはず!

予告編です

この映画の簡単なせつめい

『この世界の片隅に』は、こうの史代の同名漫画を原作とする、片渕須直監督・脚本、MAPPA制作の長編アニメーション映画。2016年公開。昭和19年に広島市江波から呉に18歳で嫁いだ主人公すずが、戦時下の困難の中にあっても工夫を凝らして豊かに生きる姿を描く。 配給は東京テアトル。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%89%87%E9%9A%85%E3%81%AB

2016年11月12日、公開当時は、日本国内63館という小規模公開だったみたい。
人気が人気を呼び、
公開規模を徐々に拡大して累計400館を超え、累計動員数は210万人、興行収入は27億円を突破!!

ミニシアター系作品としては異例のヒットを記録したらしい。

日本国外では世界60以上の国と地域で上映されてる。(イタリア語もあった!!)
制作の足がかりとなる資金をクラウドファンディングで一般から調達したことでも知られています。

こういうミニシアターで、放映される映画は、決まっていい作品ぞろいである。
私は、この映画を初めて観たのは、鹿児島のガーデンズシネマだった。
ガーデンズシネマ|39席の小さな映画館

私が映画を見に行くなら、ここ!です。
鹿児島市内中心部の、マルヤガーデンズの最上階にあります。ぜひいってみて。

大きな映画館では、どうしても、万人ウケするような映画ばかりに偏りがちだよね。もちろんいい映画もあるけれど。
ミニシアターほんと好き。
あの、みんなが同じ方向をむく感じから、少し外れて、立ち止まらせてくれるところが。

この映画の凄いところは、時代考証をしっかりしているところだと思う。
つまり、めっちゃリアルな当時の人々の暮らしを再現してるのよ!

これはただの反戦映画じゃない。
悪者も、ヒーローも出てこない。
戦時中の人々の暮らしを、淡々と描いています。

日本のアニメやっぱ凄いよ。
絵も、作中の歌も、とても好き。

当時の日本人のしたたかさ

昔の人って、心も体も相当タフだよね。

私が、作中通して好きなシーンは、
すずがお嫁に来て、全く知らない新しい土地で、慣れない家事に奮闘するところ。

今みたいに恋愛結婚なんてそうそうないもんだから、女の人は今の基準では相当若い年(当時すずは18歳でお嫁に行った)
から、知らない男の人の家に嫁ぎにいく。

その先では、慣れない家族との共同生活での、緊張やら、気まずさやら、寂しさもたくさんあるだろう。
すずは戸惑いながらも、持ち前のおっとりした性格で、頑張って適応しようとする。

(当時は、生まれついた性別で、やりたいことが制限されていたってことだよね。
それはそれで、疑いもなく歩むべき人生があるから、ある意味ラクなのかもしれないな。
今の時代は人生に選択肢がいくらでもあって、自由に見えるけど、しんどく感じる人が多いのも事実だし。)

とにかく言いたいのは女の人強いわ〜〜ってこと。

精神面だけじゃなくて、
当時の家事はぜんっぶ手作業だから、相当体力いるししんどいと思う。


雑巾がけ、
洗濯は手洗い、
薪で火を起こして、釜でご飯を炊き・・・
もちろん車なんてないから、基本徒歩でしょ。
あと子育ても彼女らの仕事なわけだ。

一日中朝から晩まで働いている。
しかも着物きて(あの頃はもんぺも着てるけど)、あの運動量って・・・やばあ😱

確かに、今のじーちゃんばーちゃん達、年の割にめっちゃ足腰強いもんな。おそるべし。

どんだけ、今の生活がラクなのか実感しました。そしてどれだけ私らが家電に助けられているのかということも・・・・!!

そいで、戦時中は食べ物も配給制で、日に日に食べ物が乏しくなっていく。
それでも知恵を絞って、献立を考えるシーンが好き。
野草を摘んできたり、おかゆにして体積増やしたり・・・

食べるものが十分に手に入らないって、ちょっと想像できない。気が狂いそう。

それでもあの質素な食事だけで、ようあの運動量こなせてたなって思いますね。
ほとんどの人が、栄養失調気味だったんじゃないかなあ。

生死観について

あの頃の生死感って、今の平和でぬくぬくとした現代からすると、狂っていると思う。
戦時中だったから、そうならざるを得なかったんだろうなあ。感覚もマヒってくるんじゃないだろうか。

愛する人が簡単に死んじゃう時代だ。
常に「死」を意識して日々を生きる。
戦争末期になると、若い男の人たちはほとんど、徴兵されるし、かなりの確率で帰ってこれない。

家族が、友達が、恋人が、簡単に死んじゃうって、どういうことよ。

本当に想像できない・・・でも泣いても喚いても仕方がないのだ。

広島の原爆投下後、すずは妹から、母親と父親の死を知らされる。
すずは、呆然とした顔を見せるものの、

「はやく帰ってこれんくて、すまんかったねえ。」

の一言だけ。
この言葉に、どれだけの思いが詰まっているんだろうか。

鹿児島の知覧の特攻平和会館に行ったことがあるけど、

特攻目前の若者たちが(爆弾もろとも、敵の航空機に突っ込む攻撃方法だから、絶対死ぬ運命)
家族や恋人に書いた手紙がいくつも展示してあった。

その手紙の字がとても綺麗で、覚悟がにじみ出ていた。
愛する人ともう会えない、死んでしまう運命がわかっていた彼らは、どんな気持ちであの手紙を書いていたのだろうか。

同じ年齢でも、現代に暮らす私達と比べたら、精神年齢は格段に高いと感じた。

こんな小国で、欧米人と比べて体が小さくて、資源が乏しい日本が
戦時中、世界から恐れられたのは

国民一人ひとりの、真面目さと精神力と体力にあったんじゃないかな。

一番心に残ったのは、

玉音放送で、終戦が知らされるシーン。

大切な人を失い、それでも必死で生きてきて、こんなに呆気なく終わりが来てしまう。
すずは「最後の一人まで戦う覚悟じゃなかったんかね!」と一人憤り、
これまでの苦しみはなんだったのかと、号泣します。

いつも、おっとりニコニコしているすず。
そんなすずから湧き出す、強い怒りと悲しみに、
胸がとても苦しくなりました。

NAGASAKI・HIROSHIMA

この映画は、広島を舞台にしていて、原子爆弾の描写もあったので
長崎出身の私も考えることがたくさんありました。

ヨーロッパの人たちに、「私の故郷は長崎だ」と言うと、大抵の人は悲しい顔をします。
彼らの中には「NAGASAKI・HIROSHIMA=原子爆弾」という認識があるみたい。

長崎では、平和学習といって、小学生の頃から、毎年原爆のことや戦時中の様子などを学びます。
八月九日は、夏休み中であっても登校日で、みんなで黙祷します。

だから、小さい頃から、「平和の大切さ」について考えることは多かった。

私の祖父母は、当時、爆心地からもそう遠くない長崎市内に住んでいました。
大きな山が、彼らの盾になって守ってくれたと話していました。

私のじーちゃんばーちゃんが、あの時、死んでいたら。今の私はいないわけだ。
そう思うと、戦争がとても身近なものとして迫って来ます。

終戦後の日本

私たちの、じーちゃんばーちゃん達って、本当にすごい人たちだと思うんです。

戦争で大切な人を失い、ひもじい思いをして、
戦後は、必死に働いて働いた。
生きるか死ぬかの極限を生き抜いてきた人たちです。

何かをかなぐり捨てるようにして、経済成長を遂げて、立派に豊かな日本を作り上げた。

私は生まれた時から、十分にご飯を食べ、教育を受け、なんでも私がやりたいことができる。
これはとんでもなく普通のことだから、つい不平不満を言ってしまうけれど

今、このありがたみが心から沁みる。

彼らの子孫であることに誇りを持ちたい。

今の日本人は、日本を誇りに思えていない。
この、陰鬱な不安な感じ。こんなに豊かで便利な国なのにどうして?


戦後からアメリカに依存して言いなりになっているのが、一つの原因なんじゃないかなって、
最近は考えている・・(詳しくは他の記事に書こう。)


まとめ

よくさ、
「平和な世界を作ろう!」っていうけど、

「え〜今平和じゃん」とか「いやテーマでかすぎて何すればいいかわからんわw」
って思うよね。わかる。

でも、この戦争のない時代がいつまでも続くという保証はどこにもない訳で。
覚えていないといけないのは、努力なしには平和な生活は保たれないということだと思う。

私たちに何ができるのか?難しい問いだけど、
答えの一つには、
私たち一人ひとりが、政治にもっと目を向けて、国の正しい行き先を決める投票をすること
じゃないのかなあ。

今からは、私たちが日本をつくる時代だ。他でもない、私たちにかかっているんだ。
彼らが命をかけて守った日本を、どうにかして良くしたい。
そして私たちの子供に胸を張って、受け継いで行きたいもんだ。

この映画がたくさんの人に届き、何かが変わるきっかけになりますように。

おわり。

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