私がめちゃくちゃファンである、山田さん一家の農園にお邪魔してきました。
この農園の紹介、感じた事をシェアできたらいいなと思います。
かえるすたいるYamada野菜🐸
鹿児島県垂水市
裕美子さん&一生さん夫婦と、五人の子どもたちで構成される山田一家。
少量多品目でやってる、家族経営の小さい農園です。
田んぼの生き物がたくさん生きられる田んぼを目指している農家さん。
そのため、農薬や、化学肥料は一切使っていません。
田んぼで育つ自慢のお米は、無肥料・無農薬、乾燥はハザかけ天日干し、タネは自家採種したものを使用し、稲の力を最大限に引き出すように育てられています。
古代米(赤米黒米緑米!)もあるんです。
米と、野菜と、加工品も全部手作りで。タネとりから、売るところまで
ぜ〜んぶ自分たちでされています。(これはめちゃくちゃ凄い事です・・・!)
こちらから、商品が見る事ができるので、チェックしてみてくださいね😋
そもそも私がなんでこの農園を知ったのか
私が大学二年生のとき、鹿児島大学1ぶっ飛んでると思われる大好きな講義
「自然学校へ行こう!」(詳細はこちらを読んだらわかりますです)の1コマで、講師としてやってきたのが、山田一家なのでした。
子どもを抱っこしたままお話するご夫婦。講義室を駆け回る子どもたち。講義室の空気が緩み、学生も思わずニコニコ。
講義では、この山田夫婦が出会ったところから、垂水市で就農するまで、家族のあり方など人生をたくさん語ってくださいました。
もともと鹿児島のオーガニック界隈でこの家族は有名で、知ってはいたのですが、直接話を聞けて大興奮だった私。
やばいかっこいいやん。
大家族で、農ある暮らしを実践している家族が実際にいるなんて!😍
時は流れ、ようやく農場訪問をすることができたのでした!
一家総出で農作業
垂水港まで車で迎えにきてくれた裕美子さん、
車内には、作業着をバッチリ着て準備万端なお子さんたちが!
早速畑に入って、作業開始。
なんと子どもたちは、学校休み中は基本的に毎日、農作業のお手伝いをするんだとか‼️
文字通り、家族経営の農場や・・・凄い。
特に夏は田んぼも真っ盛りで、本当に忙しいらしくて、なくてはならない戦力です。
大人顔負けの農作業力!
とってもたくましくて元気いっぱいで、生命力が強い子達ってのがビンビン伝わってきます。
「畑好き?」と聞くと「・・・遊びたい。」という回答。そりゃそうだ。
でもなんだかんだ言って、畑についてきてる子どもたち。めちゃくちゃ根性つきそう。
どうやって自分たちが食っているかを理解している。
お父さんお母さんの仕事が見えてて、苦労してるのもわかってて。
というか自分の食い扶持も子供ながらにして稼いでるってことだよな。
正直言って凄すぎる。
農作業中の、家族間のコミュニケーションも微笑ましい。
「お父さん、なぞなぞ出してーーー!」
「えっ、なぞなぞかあ・・・・じゃあ『たまに見るネギはなーんだ?』」
「わかった!玉ねぎだ!!!」
「ブッブーー!正解はネギです! たまに見るネギはネギです!!!」
「なにそれええ〜〜!!!!」
こんなお父さんいいなあ🤣 一人笑いを堪えてた私w
でもこれって、昔の日本人の家族のあり方だったんだよね。
みんな協力して働いて、なんでも自分たちで作って。いわゆる百姓。
今や、こんな暮らししている家族は、絶滅危惧種だけども。
近所のおばあちゃんから、「やってたやってた!懐かしい!」って言われるんだとか。
次男くんは、去年全部一から一人で自分専用の田んぼで収穫までして、お米販売。6万円売り上げたそうだ。
こんな家族他にいます??!
この農園のはじまり
お二人とも、自然環境系の専門学校で出会いました。
かえるの魅力にとりつかれ、学生時代から追いかけていたそう。素敵だなあ🐸
結婚してから、奄美に移住で子育て&仕事(マングースバスターズ!)
お金を貯めながら、さてどこで農業をしよう、と移住先探し。
奄美では、すでにたくさんの人々が自然保護に関わっている。
自分たちのフィールドはここじゃない!ということで、鹿児島県の垂水市に。
環境問題に取り組んでいる人が少ないし、一番ぴんとこなかったからこそ、ここに決めたらしい。
最初は、本当にゼロからのスタートで、家族からも反対されたって裕美子さん言ってた。わけもわからず飛び込んできたって感じだったらしい。
その勢いすげえ。
家族に新しいメンバーが増える中、手探りで頑張ってきた山田一家。
今やファンは、全国に広がっています。
山田さんのブログ、とてもいいので読んでみてください。私なんかの説明よりこっち読むほうがいいです。
Yamada野菜
- お金がなくても、美味しいものを食べたかったから。
- 農家ってとても、理に叶っている職業だと思ったから。
- 家族と一緒にいられるから。
- 大好きなカエルが暮らせるように環境保護をしたい。そのアプローチ方法が農業だった。
- 生き物と共存した野菜を作るのが目的。
裕美子さんと話したこと
午後からは、裕美子さんと畝立てをしました。
不耕起栽培でやっているので、機械も入れずに鍬だけで、溝を掘る作業。
作業しながら、たくさんお話を聞くことができました。
5人の子どもを産み育てた裕美子さんは、超パワフルで、憧れの女性!
「女の人は子育てとか、いろんなタイミングで、スイッチを切り替えなきゃいけない時があるんだよね。
色々やりたいことあるけど、「今は子育てや!」スイッチオン!的な。
自分は、そこんとこ上手に受け入れることができるようになったなあ。」
ふむふむ。私もいろんなことしたいけど、子育てもしたいって思っているので、興味深いです。
話変わって、裕美子さんは言う。
「本当に日々忙しくて、子供たちのために手作りお菓子を作る暇もない。専業主婦の時は、やれたのになあ。コンビニに頼っちゃう時もある。
そういう時、おばあちゃんがいればいいなあって思う。お菓子作ってくれるような。
はるきちゃん、核家族(私たちのような)で農業するのは、かなり無理があるよ。
親子三世代で、農業するべきなんだよね。
その辺を本気でやってる人はあんまりいないからやったら面白いんじゃない?」
本当に、これは農家さんの生の声だと思った。
こうやって生産から販売まで全部手がける農家さんは、仕事がいっぱいで超忙しいのだ。
野菜の品質管理から、売り方、かえるすたいるのブランディングまで。
無農薬無肥料でやるってなると、作業量も半端ない😂
だから、JAとか卸売業者に野菜を売る農家さんが多いわけで。作る方に専念できるからね。
でもそうすると自分の設定した価格で売れないから、小規模でやってる農家さんにとっては尚更厳しいものがある。
生き残るためには、どうすればいいのか。そういうところをシビアにやっていく必要がある。それが伝わってきた。生半可なもんじゃないのだ。
さて、私はそれを踏まえて、どんな農業をしてきたいのだろうか。
裕美子さんは、親子三世代でって言ってたけど、
同じような農家族で集まって、シェアハウスしながら、農的な暮らしをする。
ってのもできないかな?
仕事を、暮らしを作り出す。子育ても、みんなでする。そんなことはできないだろうか?
もっともっと考えて、解像度をあげていかなくちゃ。
感想
憧れの山田一家、作業も手伝わせてもらって、お昼ご飯も一緒に食べさせてもらって、たくさんお話聞けて。おうちもとっても素敵だった。木のおうちで、古い道具がたくさんあって。ちょうど醤油が仕込み中だった。本もたくさんあった。
本当に贅沢な時間でした。
私はどういう形で、農業に携わりたいんだろう、って最近よく考える。
単に、野菜を作って売る、っていうのではない気がする。
農家さんってすごく忙しくて、自分のこととか、自分の野菜に対するこだわりとかを発信する余裕がないところが多い。
そこを私ができるようになったらいいな、っていうのは、今回一つ思った。
あとは暮らしと仕事が、緩やかに繋がっているライフスタイルって、豊かだなって。
大変なことも多いだろうけど、私の価値観にあってる生き方だと思う。
山田家を訪問して、その思いを一層強くした。
山田一家、ありがとうございました😄
機会があったら、Yamada野菜食べてみてくださいね!めちゃくちゃ美味しいです。
最後に!
- 子供がたくさんいる!みんなの顔がいい!生命力いっぱい!
- 山田夫婦がいい!
- 暮らしと仕事が直結しているライフスタイル
- 明るく、自分の力で生きている。後悔していない、自分たちで選び取った生き方なんだなってところに、潔さを感じる。嘘がない。