こんにちは、春来です。
私は現在、イギリスの農場で、自然に囲まれた暮らしをしています。
自然大好きっ子の私としては、毎日幸せです・・💕
今回は私のお家、キャラバンでの生活の様子をご紹介したいと思います!
目次
そもそもキャラバン(caravan)ってなに?
a wheeled vehicle for living or travelling in, especially for holidays, that contains beds and cooking equipment and can be pulled by a car
・車輪が付いていて、車で牽引して動かせるシンプルなお家
・旅行する時に使う人が多い。(借りるサービスもある)
・ベッド、キッチンなどの簡単な設備が付いている。
キャンピングカーといえば想像つくでしょうか・・でも私が今住んでいるキャラバンは、もっと設備は控えめ。
イギリス(この地域)は土地がとても高く、家を所有するのも借りるのもとにかくお金がかかります。
そのため、キャラバンに住む人も普通にいるみたい。ちなみに、農場の近くに河(canal)があるんだけど、ボートに住んでる人もいる(!!)
家(キャラバン)から仕事場まで歩いて1分。
今私は、イギリスの農場で働いておりますが、お金はもらっていません。代わりに、農場の野菜食べ放題+住む場所をタダでもらっています。
で、与えられた施設がこのキャラバン!
このキャラバンも長い間使われてなかったようで。
私がボランティアに来ることが決まって、農場のメンバーが協力して、住むために必要な設備を揃えてくれました・・!
カーテンを作ってくれたり、寝具類、食器とかなんやら。
ありがてえ・・
水道とガスはあります!が電気は通っておりません!
(ソーラーパネルを付ける予定なんだけどまだ完成してない)
トイレとシャワーは農場の敷地内にあるのでそれを使います。
それでは、今から私のお家をご案内しますね!
キッチン
私、このキッチンが大好きで大好きで。
コンロは3つ、グリルも付いています!(鹿児島で一人暮らししてたアパートより多い!)
ガスが通ってるので(ガスボンベが搭載されている)簡単に調理ができます。
冷蔵庫もあるんだけど、電気が通ってないので、ただの物入れと化している・・・
冷蔵庫は自分で作りました!
でも正直無くてもいけることに気づいた。代わりにお肉をあまり食べなくなった・・
(農場共有スペースに、冷蔵庫があるのでそれを使うことは可能)
キンキンに冷えたビールが仕事終わりに飲めないのだけ残念ですが・・(小声)
薪ストーブ
5月でも夜は寒くて、ストーブに助けられました!
実家の薪ストーブのスキルがここで役立った。めっちゃあったまります。
作業場所
ここで作業したり、ご飯食べたりします。
ベッド
収納棚には、友達からの手紙だったり本だったりを飾って素敵空間を作り出しております。夜は、キャンドルを灯して、ゆっくり本を読むのが最高。
朝起きたら、畑が見えるって最高です。
ネット環境
当然wi-fiはありません!笑
でもやりくりできています。
イギリスのSIMを入れているのですが、5GBで、電話もテキストメッセージも無制限で、月2000円!お得です。パソコンはスマホでテザリングして使えます。
データを無駄遣いしないように気をつけています。
wi-fiがある環境(図書館や友人のお家)で、Netflixなどで映画をダウンロードしてキャラバンで楽しんでます。
洗濯は? ライトは? 充電は? ゴミは?
洗濯は、基本手洗い。農場のシャワーを浴びるついでに洗っています。
大きいものは(シーツ類)Xandraが回収して洗濯して、持ってきてくれる。これは正直めっちゃ助かる・・
電気が通ってないので、夜は充電式のポータブルライトを使っています。
十分すぎるほど機能しています。それかキャンドル!
そもそもこちらは昼が長く22時くらいまで明るいので、あまり使わないかな。(暗くなると寝るので。)
農場の共有スペースにはソーラーパネルが設置されているので、そこで電子機器の充電をしています。
野菜くずなどは、農場でコンポスト(堆肥)にします。
そのほかのゴミは、農場のゴミ箱で回収しますが、出来るだけ出さないように心がけています。
一日の流れ 〜仕事がある日〜
朝7時前に起床
👇
朝ごはんとお弁当作り
👇
8時から作業開始
👇
16時15分仕事終わり
👇
シャワーを浴びたり、洗濯したり。
👇
農場の野菜を使って、晩御飯作る
👇
まったりタイム
👇
23時には就寝
の繰り返し。
休みの時は、町に出かけたり、農場のメンバーのお家に遊びに行ったりします。
暮らしてみて
農場に暮らしている人はいないので、仕事が終わると農場に一人きりです。
町までは自転車で30分。
「さみしくない?」って時々心配されますが、
全くさみしくない。むしろ、農場を独り占めできて嬉しい。
仕事が終わると、自由時間!この愛しのキャラバンで、美味しいご飯を作ったり、一人晩酌したり、一人ピクニックに出かけたり。
ただただ何も考えずに、ぼーーーーーっと芝生に寝っ転がり、空をみる。
たくさんの野鳥や、リス、ウサギ、時には鹿も出てきます。
キャラバンの周りには、畑と草原と小川。とても美しい。
現代の暮らしでは、私たちがどれだけ資源に頼っているのかが見えにくい。
たくさんの水を、トイレ、洗濯、食器洗い、お風呂に使う。
全て綺麗に流されていく。使ったら終わり。
水道料金の数字でなんと無く実感する。
たくさんの電気、ガス、プラスチックを使って・・・
自分たちが使ったものに責任を持てないのだ。
そのようなシステムが社会に組み込まれてしまっているのです。
幼い頃から、環境問題に関心があった私は、そのような現代の日本の暮らし方に疑問がありました。
罪悪感を感じつつも、どうしようもできない・・
鹿児島で一人暮らしを始めて、そのモヤモヤは一層高まりました。
今イギリスの地で、初めて「自分が生きる上で頼っているもの」がわかる生活をしています。
食べ物はどこからくる?
水はどのくらい使ってる? その水はどこに行くの?
どのくらいゴミを出している?ガスはどこからくる?
意識せざるを得ない。洗剤やシャンプーはケミカルなものは使えない、使いたくない。
プラスチックの袋は何回も洗って使える。
普段どれだけ、資源を無駄遣いしているのか実感しています。
とても新鮮で、シンプルで、大地に足をつけて生きている感じがする。なぜなら自分が生きる上で何が必要なのか実感できているから。
かつてはこれが普通だったはず。
おじいちゃんおばあちゃんまでの時代は、自然に頼り、尊重し、賢く生きていた。
暮らしの中に知恵があり文化があり、日本のいろんな地方で多様に変化し受け継がれてきた。
衣食住の全てに・・・
私はこれが大好きなのだ。最高にクールだと思うの。
それが失われつつあることにとても心を痛めているし、なんとかしたいと思っている。
今の時代はとても快適で便利だけど、どこか虚しい。
今の時代の、いろんな社会的な問題は、
自然と隔絶された生活が原因で引き起こされている
のではないかな・・と思うんですね。(原因の一つだってこと。)
事実、この農場Canalside Community Foodの人びとは、とても人間らしく、シンプルで、力強く、何よりも日々の暮らしに満足している。
自分たちの食べるものを作り、よく話し、よく笑い、大地と繋がっている。
私はこのような生き方は、とても幸せな生き方だと思うし、これからの社会をよくするヒントになるんじゃないかと思うんです。
絶対にうまいやり方があるはず。
もっと、大地や自然、農業が人びとと近く、切り離されないような社会。
もっと、みんなが地球環境のことを気に掛けるような社会。
そんな生き方とか、取り組みがもっと広がればいいなあと思います。
すでに、もうそんな新しい社会や取り組みを実現している地域が世界中にはある。
こっちにいるうちに色々見て回りたいです。
私は将来、日本で、そんな社会を実現したい。そんな熱い想いを持った同年代の仲間がいます。
彼らとそれが実現できると想像するだけでワクワクしてくる!!
キャラバン生活も残り少なくなってきました!引き続き楽しみます😍