この前の大学の講義で、めっちゃおもろいカードゲームをする機会があったの!
その名も「2030 SDGs」というもの。
今はやりのSDGsを体感できるカードゲームらしいげな。
すごく面白かったので、その感想などをまとめておこうと思いまっふ!
SDGsって、なんじゃらほい
SGDs(エスディージーズ)最近よく聞きますねえ!
なんとなくわかるような?わからないような?🤔
っていう人のために簡単に説明しよう!
- SDGsは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」のこと。
- 国際社会共通の目標であり、具体的には17個ある。
- 2015年9月の国連サミット(国連加盟の193か国)で採択された。
2016年から2030年の15年間で達成するのが目標。
🔺このビデオとてもわかりやすかったのでオススメ。
皆さんも良くご存知の通り、今の社会は経済中心に回りすぎており色々と綻びが出てきております。
先進国が発展途上国を搾取してしまう強固な構造が出来上がっていて、物質的に豊かな国と貧しい国の差がめちゃくちゃ広がっています。
人間の経済活動による環境破壊も止まりません。そのせいで、最近は「気候危機」って言われるくらいにまじでやばい災害とか増えてます。
社会的な古い慣習に囚われて苦しむ、マイノリティの方々も沢山いる。
このままじゃあかん! 誰も取り残されないような社会を作ろう!
ってことで、設定されたのがSDGsってことです。
色々と待ったなしの地球ですから、こうやって具体的に目標を定めて動いていくことはとてもいいことだと思う。
ちなみにね、Sustainable Development Report 2020っていうサイトがあって、そこにSDGs達成度の国別ランキングが載ってる。なかなか面白いです。
北欧勢さすがっすねえ!てかやっぱヨーロッパ強いわ。
気になる日本は17位。おお、意外に健闘してる😲
緑は「オッケー」、黄色は「まあまあ」、オレンジは「うーん」、赤は「頑張りましょう」だそうです。
「ジェンダー平等」「気候変動の対策」「海と森の豊かさを守ること」「パートナーシップ(国際協力など)」は、改善の予知ありまくりっすね😅
逆に、「質の高い教育」「産業と技術革新」「平和と公正」はいい感じみたいです。
どんなカードゲーム?
私がやったカードゲーム「2030 SDGs」は、2030年の私達の世界がどうなっているのかシュミレーションするゲームなんですね。
なぜ私たちにSDGsが必要なのか?
SDGsによってどんな可能性が生まれるのか?
そういうことを学べるゲームなんですって!興味深い。
ルールはいたってシンプルです。
- 参加者は全員役割が与えられる。
- 役割には、それぞれのゴールが決められている。
- プロジェクト活動を通して、お金や時間、意思を手に入れることができる。
- プロジェクト活動は、「経済」「環境」「社会」のバロメーターに影響を与える。
- プロジェクト活動を行って、自分のゴール達成を目指す。
このゲームは、世界の縮図。
「大いなる富」という、お金が一番大事という価値観を持った人や、
「悠々自適」という、時間がゆったりたっぷりあるのが幸せだという人、
貧困をこの世からなくしたいという人や
環境を守りたいという人など、それぞれの目標があります。
つまり、現実の世界と同じように、ゲームの場の世界にもさまざまに異なる価値観を持った人達がいる、という設定です。
プロジェクトを実行するには、それぞれ決められたお金と時間が必要。もし実行できれば、プロジェクトに応じて対価を得られます。
私の役割は「環境保護の闘士」だったので、「緑の意思カード」を10枚手に入れることがゴールでした。
そのために緑の意思カードを得られるプロジェクト(環境保全系のもの)を達成しなければなりません。
さらに、世界の現状メーターなんてのもあります。
これは、世界における経済・環境・社会の状況を表すバロメーター。
この磁石の数が多いほど、安定している状況にあることを示します。
で、プロジェクトは、この現状メーターを動かしていく力があります。
例えば、この「交通インフラ整備」のプロジェクト。
このプロジェクトを達成すれば、経済のマグネット(青)は一つ増やせますが、環境のマグネット(緑)は一つ減ってしまいます。
工事することによって、交通の便が良くなって経済成長するけど、その場の自然環境が壊されてしまうということですね。
このゲームの肝が、カードをプレイヤー同士で交換できるというところ!
お金も、時間も、プロジェクトカードも意思カードもなんでもオッケー。
交渉次第でタダでもらうこともできるし、お互いの欲しいカードを交換することもできます。
以上が大まかなルールです。
つっても、文章で説明しても、あまりピンと来ないですよね💦
実際にやるのが一番です。
前半戦
さあ、早速ゲームが始まりますよ!
みんなそれぞれの目的をかなえるために、我先にとプロジェクトを達成しようとします。
しかし手持ちのカードはすぐに足りなくなります。
私「環境保護の闘士」がやりたい環境保護系プロジェクトは、達成したとしても儲からない。
資本力がないため、いろんなプロジェクトを達成したくてもできずに、行き詰まってしまいます😢
そんな私を横目に「大いなる富」カードを持つプレイヤーは、どんどんお金が儲かってウハウハ状態です🤪
目標1200M分のお金を儲けるべく、環境とか社会なんて無視して経済活動を押し進めます。
そして中間発表の時間。
資本家達がウハウハ金儲けを押し進めた結果、経済は大絶好調ですが、それに比べて環境と社会がピーンチ!!😭
私も頑張ったんですがなんせ資本力がないので、社会に与えるインパクトが小さすぎる!
このままだと、環境もボロボロ、社会的にも貧困者や孤独な人間も多い悲しい結末が待っています。
さて、後半戦はどうなっていくのか・・・?
後半編
後半になると、みんな自分のことしか考えていなかったのが、周りの状況にも目を向けるようになります。
ウハウハ儲けてた資本家達はゴール達成したので、「社会を良くすることに、余ったお金を使ってあげたい」という心が出てきた!🥺
お金が足りなくて困っていた私に、みんなホイホイお金をくれるではありませんか!
そのお金で私は環境保全系のプロジェクトをどんどん達成していきます。
その結果・・・
おお〜〜!環境も、社会もマグネットが増えていい感じ!
3つのバランスが良く取れている、理想的な社会になりましたね😄
ゲーム終了後、先生の「自分のゴールが達成できた人は挙手!」という問いかけに、ゲームの参加者10人全員が挙手してびっくり!
つまり、多様な価値観を持つこの世界の住人である、
「大いなる富」というお金が一番大事という価値観を持った人、
「悠々自適」という時間がゆったりたっぷりあるのが幸せだという人、
貧困をこの世からなくしたいという人、
環境を守りたいという人・・・・
それぞれがそれぞれの目標を達成した上で、世界もいい感じに安定してる♪
こんなハッピーな結末を迎えることができたのでっす!
ゲーム終えての感想
いやあ、なかなか面白い、エキサイティングなゲームでした😄
「SDGsってなんやねん」「サステナブルってなんやねん」
横文字やし、なんとなくわからん・・・みたいな概念が、楽しくわかっちゃうゲームでした。
お金があると、良くも悪くも社会を変えるインパクトが大きいってことが、体感できましたね。
自分の目的を叶えるために、他人のことは考えない殺伐とした資本主義社会が、この小さな教室の中に体現されててめちゃくちゃ面白かったww
途中の世界の状況メーターを皆で見て、「このままじゃ世界やばいやん!」という意識を持ってからの後半の方が、雰囲気がよかったですね。
お金が必要な人は「プロジェクト達成するために、誰かお金を分けてくれえ〜〜」と叫び、
お金が余っている人は「社会を良くするために・・✨」とすぐに分け与える。
利他の心が存在していましたね。
有名人とか海外のセレブとかが、社会貢献活動をする例をみるけど、そういう気持ちでやってるのかなあ?って彼らの気分が想像できた感じ。
セレブじゃなくても、今はクラウドファンディング(他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うこと)とかがあるので、プロジェクトが達成しやすいとても良い時代なのかも♪
これから必要な力って、「助けて〜!一緒にやろうよ!」とみんなに呼びかける発信力だったり文章力なのかな〜って切実に感じた。
今回私たちは、うまい感じにみんなハッピーな世界を作り出すことができましたが、参加者や、参加人数によって結果は変わってきます。
経済成長だけが進んで、地球の環境が荒廃した世界になってしまった・・・みたいな結果を迎える場合もあるみたい。
でさ、今回一番思ったのは
「世界の現状メーター、実際にあったらええのに」
ってことやね。
例えばよもし、「今の社会がこんな感じっすよ!」ってあったらさ🔻
『やば!😱 経済ばっかり伸びててアンバランスすぎる。環境問題とか、社会問題にももっとフォーカスしなきゃ!』
って危機意識を持てるんじゃないか?
それと今回のゲームは、資本家たちは「ここまで稼げばいい!」っていう上限があったので、それを満たしたら周りのことに目が向くようになってた。
でも現実世界ではそういう基準はないよね。
富む者は際限なくお金を保持してしまう、資本主義のシステムに私たちはガッチリと組み込まれてしまっている。
環境を傷つけてでも、社会的弱者を生み出してでも、この世界はなかなか利益中心のマインドから変わらないのよね〜。
今回はプレイヤーが10人っていう少ない人数だったからこそ、コミュニケーションもとりやすくて成功したのかもしれない。これを現実世界に置き換えたらどうだろう?
こんなに沢山の人間が、それぞれの価値観を持って経済活動をしている世の中なのだから、そりゃ簡単にはうまくいくはずはないけれど。
でもこのゲームで達成できるのであれば、工夫次第で、誰も置いてけぼりにしない持続的な経済活動は可能だと思うの。
スナック菓子が売れれば、地球温暖化が進む!?
このカードゲームのファシリテーターをしていた先生のお話が、とても印象的だったのでシェアしとくね。
「風が吹けば桶屋が儲かる」っていうことわざがありますよね。
どうして風が吹いたら桶屋が儲かるんだい!って感じですが、全く関係ない事象が思わぬところに影響を及ぼすことの喩えです。
でも、このことわざは意外に真実を表してるのかもしれない・・・。
私たちの身の回りのことに置き換えてみよう!
「スナック菓子が売れれば、地球温暖化が進む」
一見すると????って感じですが・・・。
私達が買う、ほとんどのスナック菓子には、「パーム油」という油が使われているんですね。
パーム油は、スナック菓子に限らずチョコとかアイスとかインスタント麺とかの食品にも使われてるし、石鹸とかシャンプーとかにも使われてる。
パーム油は安く生産できるので、企業にとってもコスト減に繋がるみたい。
私たちの暮らしには本当に、欠かせないものですね。
日本人は年間で一人あたり5キロ使ってんだって!
表示には「植物油脂」って書かれてるから、あんまりその感覚は抱きにくいよね。
パーム油はアブラヤシっていう植物からできてるのね。
私たち消費者の需要に答えるために、インドネシアやマレーシアでたくさんのやし農園のプランテーションができてる。
やし農園を作るためには、森林伐採しないといけない。
森林伐採すると、CO2が減って温室効果ガスが増えて、地球温暖化が進むってカラクリだそうで。
「スナック菓子が売れれば、地球温暖化が進む」
一見全く関係ないようなことも、実は繋がっているとしたら。
私たちもある製品を買うことで、いつの間にか誰かを搾取してたり、環境破壊に携わっているのだとしたら・・・?
だから、「買い物は投票」なんですよね。
そこまで想いを巡らせて製品を買うことができれば、誰も取り残さない社会が実現できるんじゃないだろうか?
これこそが、まさにSDGsの真髄ですね!😄
🔺私が使っているエコな製品を紹介してます。
使っていて自分も気持ちがいいし、環境にも作っている人にもいいのならこんなに良いことはないよねん❤️
まとめ
このゲームで、よりSDGsが身近になった気がします。関心ない人も取り込みやすいし、みんなでやったら絶〜ッ対面白そう!!😆
これからは、目先のことではなく未来のことも考えて行動する時代。
エコ意識がまだまだ浸透してない日本に住んでて、たまに絶望しそうになることもありますが笑、行動し声を上げ続けていきたい。
『自分の小さな行動の積み重ねで世界を変えていける』
という意識を皆が持てれば、誰も搾取しない社会の発展は、きっと実現できるはずだと思っています。
ぜひ今度みんなで、このカードゲームやりたい、広めたい❤️
一緒にやってくれる人、募集!